カラフル/森絵都

人生に悩んでいる人にオススメの作品

 

今回紹介するのは森絵都の「カラフル」と言う小説です。

児童文学作品の名作で、実写で2回、アニメで1回と計3回も映画化されています。

 

【あらすじ】

主人公の魂は生前の罪により輪廻転生サイクルから外れ消滅しようとしていた。

だが、天使業界の抽選に運良く選ばれてやり直すチャンスを貰う。

下界で自殺未遂をした少年、真の体を借りて主人公は自分の犯した罪を思い出さなければいけないミッションを与えられる。

 

【感想】

この作品を読んで、自分の人生を縛る、行動を制限するのは過去のトラウマや経験である事をあらためて実感しました。 

 

主人公は、少年の真の体を一時的に間借りしているだけと思い込んでいるので、後先考えずに大胆に自分の思った通りに行動する。

それでトラブルに巻き込まれてたり傷ついたりもするが、今まで1人ぼっちだった真に友達が出来たり、家族との誤解やわだかまりがとけたりもします。

 

これは今まで自分の殻に閉じこもり絵を書くことが唯一の希望だった真が、主体性を取り戻し、外の世界との繋がりを取り戻す物語です。

 

人生に悩んでいる人はぜひこの作品を読んでみてください。

 

・作者の他の作品

神様の裏の顔/藤崎翔

まるでコントのような笑えるミステリーが読みたい人にオススメ

 

今回紹介する本は「神様の裏の顔」というミステリー小説になります。

作者の藤崎翔は小説家としては異色の経歴で元お笑い芸人として活動していました。

 

元お笑い芸人だけあって、まるでアンジャッシュのすれ違いコントのようなどこか笑える作品になっています。

 

本作のあらすじとしては、周囲から神様の様に尊敬されている教師の坪井が亡くなった。

その坪井の通夜に参列している、美しい娘、後輩教師、教え子、ご近所の主婦、お笑い芸人など、様々な視点から故人を語って行く中で坪井がとんでもない凶悪犯ではないかと言う疑惑が浮かんでくる、という話になります。

 

単純にミステリー小説としても完成度が高く終盤の伏線回収、ラストのどんでん返しが見事でした。

読みやすく笑えるミステリー小説が読みたい人にオススメです。

 

・作者の他のオススメ作品

殺人出産/村田沙耶香

倫理観を無視した衝撃的な世界観の作品を読みたい人にオススメ

 

2016年に「コンビニ人間」で芥川賞を受賞して一躍有名になった村田沙耶香の本を読みました。

 

今回読んだのが「殺人出産」という作品。

表題作の短編は、10人子供を産めば1人合法的に殺人ができる社会の話し

 

倫理観や道徳心を無視して合理的に少子化問題を解決するならどうすれば良いかみたいな社会実験実験的な作品でした。

 

出落ち感があるというのか、世界観が斬新で興味は惹かれるものの、そこから捻りが無く淡々と物語が進んでいくため、読後はただ刺激的で気持ち悪い物語だったなと言う印象でそこまで心に残るものがありませんでした。

 

あとは生々しいグロい描写が多く、グロ表現が苦手な私は読んでいて体調が悪くなりました。

グロ表現が苦手な人は注意です。

 

正直この作品はあまり私の好みに合わなかったのですが、芥川賞受賞作の「コンビニ人間」はエンタメ性の強い作品で読みやすいと聞いた事があるのでその内読んでみようと思います。

 

・作者の他のオススメ作品

夜行/森見登美彦

怪談など和風ホラーが好きな人にオススメ

 

 

今回紹介する小説は森見登美彦の「夜行」です。

この作者と言えば京都を舞台としたコメディ作品が特徴的ですが、本作はこの作者にしては珍しくホラー作品となっています。

 

笑いと恐怖は表裏一体でコメディ作品を書くのが上手い人はホラー作品も上手に書けると良く言われますが、この作品でもどこか幻想的な雰囲気の恐怖が味わえます。

 

あらすじとしては、学生時代に同じ英会話スクールに通っていた縁で仲良くなった6人の人物が10年ぶりに京都の鞍馬に集まる所から始まります。

彼らの仲間であった長谷川さんは10年前にこの鞍馬で開かれた火祭りの最中に失踪しています。

6人は旅館で、旅の中で体験した不思議な体験を語っていきます。

その体験の中で全員、岸田道生という画家の夜行という絵と出会っていました。

 

作中に出てくる、とあるホテルに勤める男の描写など不気味でまるで悪夢でも見ているような独特な味がありました。

 

森見登美彦と言えばやはり「夜は短し恋せよ乙女」や「四畳半神話大系」などのコメディ作品が真骨頂ですが、作者の新たな一面が見られるこの「夜行」もオススメなのでぜひ読んでみてください。

 

・著者の他のオススメ作品

セミリタイアよりゆるいニート的な生き方を目指す人が読む本4選

セミリタイアと言う言葉が昨今流行っていて、実際に自由な生活を夢見て目指している人もいるのではないでしょうか。

かくいう筆者もセミリタイア生活に憧れています。

しかし、一般的なセミリタイアは資産が5000万とも1億円必要とも言われて、なかなか現実的に実現は難しいと思います。

 

世の中にはほぼ資産無しでセミリタイア的な生き方を実現した人がいて、今回はその人たちが書いた本を紹介します。

実際に同じ事をやるかはともかく、こんな生き方もあるんだと知っているだけで楽になる部分もあると思います。

 

 

おすすめ① 「ニートの歩き方」 

作者のPhaさんは、京都大学を卒業したいわゆる高学歴だが就職して3年経ちどうしても会社で働くのが合わずに退職。

その後、会社員時代に貯めた貯金を元に各地を転々とするが、「インターネット×シェアハウス」を活用して最低限のお金を稼ぎつつ、独身リタイア者の一番の悩みでもあるほど人間関係の希薄さで程よい距離感の人間関係の構築に成功して、ゆるいセミリタイアを実現しています。

 

おすすめ➁ 「年収90万円で東京ハッピーライフ」 

作者の大原扁理さんは、子供の頃からいじめられて来て、バイトをしても上手くいかずに高校卒業後に3年間引きこもりを経験したそうです。

その後、一念発起して海外旅行一人旅を経て帰国、東京の郊外で自分が楽な生き方を追求してセミリタイア生活に突入しています。

いわゆる世捨て人でかなりの節制が必要なセミリタイアなので、そのまま再現するのは難しいかもしれませんが、楽に生きるための考え方として参考になる部分は大いにあると思います。

 

おすすめ③ 「山奥ニートやってます。」 

作者の石井あらたさんは、大学に進学して教師を目指すが教育実習でパワハラを受けてそのまま引きこもり、大学中退を経験しています。

その後。ネットを通じて知り合ったニート仲間に誘われ、和歌山県の山奥に移住。

廃校となった学校を拠点にニートらしくゆるく生活したいと言う考え方に賛同して人を集めて、なんと月1万8000円(月額)でセミリタイア生活をしています。

 

おすすめ④ 「うつ病で半年間寝たきりだった僕が、PC一台で世界を自由に飛び回るようになった話」 

めっちゃ長いタイトルの本書ですが、作者の阪口裕樹さんは大学卒業後にNPO団体で働くがうる病を発症して直ぐに退職してしまう。

その後、半年間でうつ病は落ち着くが自分にサラリーマンは向いていないと感じブログアフィリエイトの勉強を始めて海外を自由に旅しながら稼ぐ生活を手に入れるまでの話です。

作者が自分を追い込むために、日本で一番治安の悪いと言われている大阪のあいりん地区に住むエピソードが衝撃的でした。

 

さて、今回はセミリタイアよりゆるいニート的な生き方を目指す人におすすめの本を紹介しました。

現在の生き方に悩んでいる人にとって、楽に生きるための何らかのヒントになると嬉しいです。

発売直前「ゼルダの伝説ティアーズオブザキングダム」の情報まとめ

www.youtube.com

 

2023年5月12日ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』の発売日がいよいよ来週となりました。(この記事は2023/5/3に執筆しています)

 

 

前作のブレスオブワイルドの発売が約6年前になりますが、オープンワールドの可能性を示した完成度の高いゲームは世界中で賞賛されました。

そのブレスオブワイルドの続編でもある今作を待ち望んでいるユーザーも多いことでしょう。

 

下記に今までに発表されているゲームの情報をまとめました。

発売日に備えてあらためて『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』の情報をチェックしよう。

 

↓公式スクリーンショットがたくさん

www.4gamer.net

 

↓様々な新要素

www.4gamer.net

 

↓新要素「スクラビルド」について

game.watch.impress.co.jp

 

オリジナルデザインの本体セットも販売されるので要チェックです

Kindleで無料で読める面白いマンガ①~ぬこー様ちゃん絵日記集~

今回はKindleで無料で読める面白いマンガの第一弾として、最近Twitterを中心に人気があるWeb漫画家「ぬこー様ちゃん」を紹介いたします。

twitter.com

 

この、「ぬこー様ちゃん」ですが漫画家になる前にブラック企業で働いていて、人生一発逆転を狙ってFXで有り金を全部溶かすなど波乱万丈な人生を送っています。

その波乱万丈な人生を漫画で笑いに変えつつ注意喚起としてためにもなるマンガを描かれている事で人気です。

 

まず、ぬこー様ちゃんの代表作として有名なのが「100日後にオフパコされる話」というマンガです。

タイトルからしてなかなかインパクトがありますが、筆者もこのパコおじの話からぬこー様ちゃんにドはまりしました。

↓から無料でKindleで読めるのでぜひ読んでみてください。

 

次におすすめなのが、「2876日後に洗脳が解ける社畜」という作者が漫画家になるまえにブラック企業で働いていた時の話です。

普通に引くレベルでブラック企業で働いていた時代のエピソードで、多少脚色はあるかもしれませんが職場の同僚も皆クセが強く笑えるながらも絶対にブラック企業で働いてはいけないという作者の強いメッセージを感じました。

 

↓から無料でKindleで読めるのでぜひ読んでみてください。

 

他に2023年5月時点で19作品の漫画が公開されていて全て無料で読めます。

一つのエピソードが短く通勤電車の中などでサクッと読めるので通勤のお供にオススメです。