殺人出産/村田沙耶香

倫理観を無視した衝撃的な世界観の作品を読みたい人にオススメ

 

2016年に「コンビニ人間」で芥川賞を受賞して一躍有名になった村田沙耶香の本を読みました。

 

今回読んだのが「殺人出産」という作品。

表題作の短編は、10人子供を産めば1人合法的に殺人ができる社会の話し

 

倫理観や道徳心を無視して合理的に少子化問題を解決するならどうすれば良いかみたいな社会実験実験的な作品でした。

 

出落ち感があるというのか、世界観が斬新で興味は惹かれるものの、そこから捻りが無く淡々と物語が進んでいくため、読後はただ刺激的で気持ち悪い物語だったなと言う印象でそこまで心に残るものがありませんでした。

 

あとは生々しいグロい描写が多く、グロ表現が苦手な私は読んでいて体調が悪くなりました。

グロ表現が苦手な人は注意です。

 

正直この作品はあまり私の好みに合わなかったのですが、芥川賞受賞作の「コンビニ人間」はエンタメ性の強い作品で読みやすいと聞いた事があるのでその内読んでみようと思います。

 

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